喫茶店の人間観察
偏見ではあるけれど、喫煙可の喫茶店じゃないと、そんな面白い人たちには出会えないと思っていた。私は弱煙者なので、タバコは圧倒的に苦手である。だから、興味深い別グループなんて、出くわすわけもないと思っていたのだ。
だが先日、ついにすごいのに当たってしまった。マルチの勧誘だ。しかも格安(でもない)SIMと福祉としての共済。話をしている横で検索しまくり「あーあ」と笑顔になるのを堪えた。
なぜ気になったのか
無精髭、白Tシャツの男が、そこそこのボリュームで「この商品に投資しなくちゃアホでしょ」的な、いわゆるコンサル的な話し方をしていたわけです。信じない人は愚かだと、相手のプライドをくすぐるわけですね。
話を聞いていたのは、60くらいのかなり身なりのいい男女3人。バッグもブランド、いい靴をはいていて、髪も整っている。
商品チラシを盗み見てサクサクと検索すると、相場より多少割高な商品を買い、子や孫会員を増やすとお金が入る、の小規模なやつ。
ただ共済は金融商品ではないから約款もないし、掛け金もちゃんとした共済に比べると割高だし運営母体にお墨付きがない。
格安SIMはそこまで格安じゃない。
でもそれを誰かに売ると儲かるという代理店会員になりませんかという、そんな話。
はるか昔、マルチの勧誘を受けた
私は昔から財布の紐が硬いので、そもそも知り合いからはマルチなど誘われない。いちばん騙せないやつと評判だったのだ。
なのに同窓会で会ったほぼ仲の良くなかった子に後日呼ばれ、マルチに誘われたことがある。
私にそんなこと言うなんてな…!ということに驚いているうちに勧誘は終わり、私はコーヒー代すら自分で払ってファミレスを後にしたのを覚えている。
彼女は、いま
どうしてるか知らんが、たとえばこの隣のテーブルの人たちみたいなことになったら、喜んで投資しちゃうんだろうなあ…(遠い目)
なおその勧誘がどういう決着を見たのかは、見届ける前に店を出てしまったので、知る由もないのでした