誕生を祝うとは
自分はささやかに祝われたい。盛大なのは嘘くさくて嫌だ。そこそこのプレゼントとケーキ、それでいい。
家人はそこんとこちゃんとしてくれる。ついでに前週にあるいい夫婦の日にちょっとしたデートもしてしまう。今年はそのついでにプレゼントを買ってくれた。家人には感謝である。
ところが、家人は祝わせてくれない。そうはいかんだろと言うのに、頑なだ。だから私はいつも家人の好物を作る。プレゼントは日常に消費できるものだ。
プレゼント
実は家人は気づいていないのだが、私はプレゼントを選ぶのが好きだ。相手の反応を想像し、店をうろうろ見て回るのが楽しい。予算や相手の都合などを考えると、これがなかなかに難問。それを解き明かすように探し回るのが、心の何かを満たすのだ。
だから、家人にプレゼントを探す喜びを与えてほしい……!と思っているのだが、同居して十数年、まだ伝わらないのだった。
良いキーボードいるかと聞いたら、決めあぐねてるからいらないと言われたべ